【JWIBAスポンサー紹介】SOMPO Digital Lab - アルバート・チュー氏インタビュー
「日本の外で過ごす時間は、あなたに特別な視点を与えてくれます。その経験から学び、成長し、そして得たものを周りの人々と分かち合うことで、他者をも豊かにしていってください。」
――イノベーションと多様性が交わる場所で、未来の安心をつくる
シリコンバレーに拠点を置き、SOMPOホールディングスの未来を切り拓くSOMPO Digital Lab。そこでイノベーションを牽引するアルバート・チュー氏に、事業内容、シリコンバレーの意義、そしてJWIBAへの思いを伺いました。

Albert Chu(アルバート・チュー)氏 - CEO, SOMPO Digital Lab (肩書きはインタビュー当時2025年8月のもの)
Q1. SOMPO Digital Labの事業内容と、米国・シリコンバレーでの役割を教えてください。
SOMPO Digital Labは、SOMPOホールディングスのイノベーション創出を担う専門組織で、現在 東京・シリコンバレー・チューリッヒの3拠点で活動しています。
私たちの使命は、世界で起きている技術革新をいち早く捉え、SOMPOの保険・介護・健康・ウェルビーイング領域に応用することです。シリコンバレー拠点は2016年に設立され、私は2020年に参画しました。
私たちの活動は、「時間軸(Horizon)」という考え方で整理しています。
Horizon1(1〜2年)
保険・介護・健康・ウェルビーイングに直結するスタートアップや技術を探索し、サービス改善や新規事業につなげるフェーズです。
たとえば保険の引受、リスク評価、介護現場の効率化、新しい顧客体験など、短期的に事業へ反映できるソリューションを扱います。
Horizon3(3〜5年)
中長期的に業界を変革する可能性の高い技術を扱います。
私が参画した2020年頃は、AI・ブロックチェーン・Web3が大きなテーマでした。ChatGPT登場前からAIの変革力を強く意識し、積極的に研究していました。
今日では、生成AIやエージェントAIなど、次々と新しい波が起きています。
特にAIは保険業界に大きな影響を与え続けています。SOMPOではすでにAIを保険・介護領域のオペレーションに導入していますが、技術は毎月のようにアップデートされるため、動向をフォローし、実際に試して学び続けることが欠かせません。
また、米国では2024年に「stablecoinを法的に位置づける法案」が動き始め、デジタル金融や国際送金が大きく変わる可能性があります。
こうした潮流を現地で把握し、日本の事業に橋渡しするのも SOMPO Digital Labの重要な役割です。
Q2. シリコンバレーに拠点を置く特別な意義は何でしょうか。
シリコンバレーは、半導体からPC、インターネット、モバイル、SNS、そして現在のAIに至るまで、60年以上にわたり世界のイノベーションを牽引してきた地域です。SOMPO Digital Lab がこの地を拠点とする理由は、大きく3点あります。
1. 世界最高峰のイノベーション・エコシステム
スタートアップ、VC、アクセラレーター、大学が密集し、常に新しい技術やビジネスが生まれる環境があります。
2. 保険・介護・健康領域のスタートアップが多数
InsurTech、HealthTech、Healthy Aging といった、SOMPOの事業と直結する領域のスタートアップが多く、最新動向を素早く把握し、連携することができます。
3. 世界的な学術拠点との近接性
Stanford や UC Berkeley が近く、AI・バイオ・ロボティクスなど最先端の研究が日々生まれています。学術とビジネスが自然につながるこの環境は、世界でも極めて希少です。
このエコシステムの中心に拠点を置くことで、SOMPOは次の産業変革をいち早く捉え、日本の保険・介護・ウェルビーイング領域へ橋渡しすることができています。

Q3. JWIBA を初めて知った時の印象と、スポンサーになった理由について教えてください。
JWIBAを初めて知ったのは、JWIBA共同代表の川邊万希子さんがStanfordの客員研究員だった頃です。当時「シリコンバレーで学ぶ・働く日本人女性が、安心してつながり、学べるコミュニティをつくりたい」という彼女の構想を聞き、とても革新的だと感じました。
私たちの仕事の核心は「イノベーション」であり、イノベーションには多様な視点・経験・価値観が不可欠です。JWIBAはまさにその多様性を体現しており、SOMPO Digital Labの理念と強く共鳴していました。
その後彼女がSOMPO Digital Labに入社した際、「この活動はSOMPOとしても支援すべきだ」と考え、スポンサーになったのは自然な流れでした。
Q4. 支援を始めてから、驚きや気づきがあれば教えてください。
最も印象的だったのは、コミュニティの成長スピードです。
JWIBA Summitが1年目、2年目と回を重ねる中で、参加者もテーマも急速に広がり、まさに「進化しているコミュニティ」だと感じています。
そして何より、JWIBAが持つ多様性はイノベーションに直結します。
「同質性が高いと、組織はゆっくりしか変われない。 多様性と相互尊重があるからこそ、新しい挑戦が生まれる。」
この考え方はSOMPO Digital Labそのものであり、JWIBAとの親和性を強く感じます。
Q5. SOMPOグループにおける Diversity, Equity & Inclusionの取り組みを教えてください。
SOMPOでは多様性を重視したさまざまな取り組みを行っています。その中でも特に象徴的な3つをご紹介します。
1. Diversity Week
日本を含むグループ会社全体で、多様な価値観や背景を持つ社員の理解を深めるイベント を開催しています。社内対話を促し、「違い」を前向きに活かす文化づくりを進めています。
2. My Purpose 制度
全社員が毎年、「自分のPurpose(大切にしたい価値、人生の方向性)」を言語化し、上司と共有します。
社員一人ひとりのPurposeを理解し、仕事との一致点を見つけることで、成長と満足度の向上につなげています。
3. 外部人材の積極登用による多様性の実現
伝統的大企業では珍しく、経営層や幹部に外部出身者を積極的に登用しています。
異なる経験・文化・価値観を持つリーダーを迎えることで、組織の視野が大きく広がっています。
また、SOMPO Digital Labとして、JWIBAのスポンサーシップそのものがDE&I推進の象徴であり、誇りに感じている取り組みです。
Q6. 今後の JWIBA に期待すること、そして一緒に取り組みたいことはありますか。
これまで築いてきたコミュニティの価値をさらに広げていくために、JWIBAのグローバル化に大きな可能性を感じています。
現在、JWIBAの参加者はシリコンバレーに留まらず、日本や世界へ広がってると思います。今後は下記のような取り組みが考えられるのではないでしょうか。
Alumniが継続的につながる「プラットフォーム」
地域を超えたイベント・交流の拡大
日本や他国の専門家・学生を巻き込むハイブリッド型活動
グローバル規模のコミュニティへの進化
シリコンバレーで生まれたJWIBAが、世界中の日本人女性・研究者・プロフェッショナルをつなぐ存在になることを期待しています。
Q7. JWIBA の参加者へメッセージをお願いします。
皆さんは、日本の外で学び、働き、暮らしているという非常に特別な経験をしています。 その経験は必ず、人生とキャリアを豊かにする力になります。
「日本の外で過ごす時間は、あなたに特別な視点を与えてくれます。
その経験から学び、成長し、そして得たものを周りの人々と分かち合うことで、他者をも豊かにしていってください。」
挑戦し続ける皆さんの歩みが、次の世代のロールモデルになることを願っています。

Interviewer(聞き手):JWIBA 運営チーム 秋場淳子
編集:JWIBA 広報チーム
取材日:2025年8月
※本記事の内容は取材時点の情報に基づいています。掲載についてはご本人の確認を得ています。
本記事はJWIBA 年間スポンサー(Super Gold) 特典です。
SOMPO Digital Labの皆様には、日頃よりJWIBAの活動をご支援いただき、 心より感謝申し上げます。
